映画「ゲーテの恋 〜君に捧ぐ「若きウェルテルの悩み」」あらすじ

ドイツ人作家、ゲーテの若き日を描いたフィクション。
厳しい法律家の家庭に育ったゲーテは詩を作ることが好きな青年だった。
法学の博士号を取るために試験を受けるが落第してしまった彼は、最高法院(裁判所)で、宿所の友人イェルーザレムや気難しい上司ケストナーなどと関わりながら実習生として勤務することになる。
ある日、宿所の近くにある教会で歌を歌う女性、シャルロッテに一目ぼれしてしまうが、家を訪ねてみると家庭は貧しく、幼い兄弟たちの面倒を見ているような優しい女性であることがわかった。
二人は次第に仲良くなり、愛し合う仲へと発展していくが、一方で、シャルロッテはゲーテの上司であるケストナーから求婚を受ける。
ケストナーが大変裕福な人物であった為、シャルロッテはゲーテに手紙を送って別れを告げようとするが、手紙が届かず、行き違いによってゲーテにもケストナーにも誤解を与えることに。
裕福で立派な参事官であるケストナーにかなうはずもなく、同時に、友人イェルーザレムが人妻との失恋によって自殺してしまったことで、ゲーテは荒れながら一気に名著『若きウェルテルの悩み』を書き上げ、それをシャルロッテへ送った。
こじれた三角関係のなかで、それに対するシャルロッテの決断は、家族の為、ゲーテの為にケストナーを選ぶことだった。
ゲーテはケストナーと違法の決闘をすることになり、法を破ったゲーテだけが収監されるが、ゲーテはただ落ちぶれただけで終わらなかった。
彼が外へ出てみると、シャルロッテによって出版社へ持ち込まれた『若きウェルテルの悩み』が多くの人の共感を呼び、彼の文豪への道が開けていたのだ。

映画「ゲーテの恋 〜君に捧ぐ「若きウェルテルの悩み」」感想

この映画はとても印象に残る作品でした。
ゲーテという文豪の物語ということで、ノンフィクションなのかと思ったら、割と脚色されているフィクションのようなのですが、
人間関係や、夢と現実とか、いつの時代も人は思い悩んでいるんだと共感も深く、終わり方もとても良い終わり方で、未来に希望が持てる気持ちになる内容でした。
シャルロッテが、どういう決断を下すのか目が離せませんでしたが、最終的にケストナーを選んだ時には「えーっ」とがっかりしてしまいました。でも当時の時代背景を考えれば裕福な人を選んで家族を守るのは普通だったのでしょう。女にはそれしかできなかった時代だと考えると、リアルな結論なのだと思います。
そういうリアルな結末を選択しながらも、この物語は終わり方がとてもよかった。劇中に『若きウェルテルの悩み』の内容は出てきませんが、当時、失恋による自殺が社会問題になるくらい流行っていたそうで、どんな内容だったのか気になります。