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監督・脚本のルバ・ナッダはカナダのモントリオールで生まれ育った。シリア人の父とパレスチナ人の母の間に生まれた彼女は幼いころから中東への憧れを抱いていたが、家族旅行で行ったエジプトのカイロの街の虜となった。その後、妹のファディア(本作にもヤスミンの娘ハナン役で出演)と2人で再訪したとき、ここを舞台にした作品を作りたいという想いは一段と強くなった。ギリシャ・ローマ時代、十字軍やナポレオンの遠征、英国の支配…、「アラビアン・ナイト(千夜一夜物語)」にも登場する歴史ある街の美しさと奥深さ、そしてその周辺に住む1700万人の人々の多様な人間性と混沌から生まれる無限のエネルギー、ナッダはその魅力を映画にするため脚本の執筆を始めた。
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ルバ・ナッダの仕上げた脚本は、読んだ人々を一目で魅了した。北米からやってきた女性がカイロの街と人に恋をする。そのシンプルかつ繊細な描写、上品で感動的な展開、ジェーン・オースティンの小説やクラシック映画のような伝統と風格まで感じさせるその脚本は、映画業界の話題となり、多くのプロデューサーがプロジェクトへの参画を希望した。サラ・ポリー監督の『アウェイ・フロム・ハー 君を想う』を完成させたばかりのカナダのファンドリー・フィルムズ社のダニエル・アイロンがいち早く手をあげて製作の中心となり、『ONCE ダブリンの街角で』が大成功を収めたばかりのアイルランドのサムソン・フィルム社のデヴィッド・コリンズが参加、さらにアトム・エゴヤンを通じて脚本を読んだニューヨークの伝説的独立系プロダクション、キラー・フィルムのクリスティーン・ヴェイコン(『ボーイズ・ドント・クライ』『エデンより彼方に』)も二つ返事で製作総指揮としての参加を快諾、プロジェクトは一気に進んだ。
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主演のジュリエット候補として最初に名前が挙がったのがパトリシア・クラークソンだった。多くのプロデューサーたちが現役最高の女優と語る彼女の獲得にはキラー・フィルムのクリスティーン・ヴェイコンが尽力した。ヴェイコンは『エデンより彼方に』と“THE SAFTY OF OBJECTS”の2本でクラークソンと仕事をしており、その演技力、人柄などすべてがジュリエットにマッチしていると確信してコンタクトを取った。多くの作品で素晴らしい演技を披露しているクラークソンも近年主演映画の企画を探しており、この映画の脚本はまさに彼女が待っていたものだった。タレク役はルバ・ナッダがもともとアレクサンダー・シディグを想定して書いていた。シディグは当初、別な作品への出演を決めており、参加は困難に思われたが、脚本の素晴らしさと製作陣の熱意に出演を決めた。
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カイロの街そのものが主人公でもある本作の撮影は、全編エジプトのカイロとその周辺で、気温37度にもなる炎天下の中25日間にわたって行われた。
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